言葉にならない愛を、君に
「なんか、すごかったね」
「うんうん、リアルだし、スリルもあってたのしかった!」
有名な映画を題材にした乗り物で、その映画自体はあんまり詳しくなかったけれど、すごく楽しかった。
葵と咲茉はわりと興奮ぎみな感じでとても楽しそうだ。
「俺、だめだ・・」
「航ちゃん、苦手だったもんね。ごめん」
唯一顔色が悪くなったのは航平。
航平は昔から絶叫というか乗り物自体が弱くて、すぐ酔ってしまったりするタイプだった。
「ええ、航平くんこういうのだめだったの??ごめんね大丈夫?」
「う、うん、ごめん咲茉にも心配かけて」
「それは全然いいけど・・わたしなにか飲み物買ってくるよ!」
そういって咲茉は近くにあったお店に行った。