言葉にならない愛を、君に

「あの2人って・・」

「うん」

「やっぱ、そっか」


わたしと勇也はまだまだ元気がありあまっていたのでまたアトラクションに並ぶことにした。

「うまくいくといいな」

「そうだね」

並んでる間もずっとそわそわした。


2年生になってからずっと一緒にいた咲茉と航ちゃん。

いっときわたしのせいで離れたときもあったけれど、いまでは本当に仲良しだ。

咲茉は航ちゃんがまだわたしのことが好きだって思ってるみたいだけど、きっと航ちゃんは咲茉のことが気になってると思う。

なんとなくみててわかるんだ。

航ちゃんがわたしを好きだってことには気づかなかったのに、不思議と咲茉のことを好きなのはわかった。

自分に向けられた好意はわからないのに、人のはわかるなんて難しいなって思う。
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