言葉にならない愛を、君に
「なあ、葵」
「ん?」
「もしなんかあったら俺にいえよ」
「え?」
「絶対俺が守るから」
「う、うん」
このときは昨日きたメールのことなんてすっかり忘れてて、それに勇也がこうやっていう意味もわからなくて、そのまま順番がきたのでわたしたちは乗り物に乗った。
でも、素直に嬉しかった。
勇也のことがやっぱり好きだ。
咲茉には偉そうにあんなこといったくせに、自分にはやっぱり自信がなくて。
この関係が壊れたら、わたしはもう立ち直れない気がするから。