言葉にならない愛を、君に
*
「みんな集まったか?」
集合時間になり集合場所に向かうとすでに田中くんと杉野くん、航ちゃんと咲茉の姿もいてわたしは急いで班に戻った。
すぐにでもどうだったか聞きたかったけれど、なんとなくここでは聞きづらくてそのままバスに乗り、ホテルまで向かった。
「咲茉!どうだった!?」
ホテルについて部屋に入った瞬間、わたしは真っ先に聞いた。
「う、うん。付き合うことになったよ」
「うそ!おめでとう!」
「ありがとう、葵」
「咲茉からしたの?」
「ううん、わたしから言おうとしたんだけどね、航平くんが俺からいうって、それで・・」
「航ちゃんもかわいい顔して意外とやるね」
「うん、嬉しかった」
そういった咲茉の顔は赤くて、こっちまで照れちゃいそうだ。
「でも本当よかった。お似合いだよ」
「ありがとう」