言葉にならない愛を、君に




「みんな集まったか?」

集合時間になり集合場所に向かうとすでに田中くんと杉野くん、航ちゃんと咲茉の姿もいてわたしは急いで班に戻った。

すぐにでもどうだったか聞きたかったけれど、なんとなくここでは聞きづらくてそのままバスに乗り、ホテルまで向かった。


「咲茉!どうだった!?」


ホテルについて部屋に入った瞬間、わたしは真っ先に聞いた。


「う、うん。付き合うことになったよ」

「うそ!おめでとう!」

「ありがとう、葵」

「咲茉からしたの?」

「ううん、わたしから言おうとしたんだけどね、航平くんが俺からいうって、それで・・」

「航ちゃんもかわいい顔して意外とやるね」

「うん、嬉しかった」

そういった咲茉の顔は赤くて、こっちまで照れちゃいそうだ。

「でも本当よかった。お似合いだよ」

「ありがとう」

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