言葉にならない愛を、君に


「葵が勇也くんと付き合うようになったら、お互い別々で、ね?」

それに、まだ付き合う前なのに勇也とわたしが2人きりで登校したらそれこそ変な噂がたくさん立ちそうだって心配してくれてるらしい。

「まあ、たしかに・・」


わたしもわたしで変に緊張しちゃいそう。

別に意識しなければいい話なんだけど、好きって自覚があるし、勇也もフリーだしって思うとなんだかドキドキしちゃう。


「2人とも、何話してんの?」

「女子だけの秘密」


またサッカーでもしてきたのか、汗をふきながら勇也と航ちゃんが話しかけてきた。

もうすぐ12月だというのに、汗だらだらの2人に苦笑いする。


「なにそれ!気になるじゃん!」

「これだけは教えられないよねー?」

「ねー?」

咲茉と2人で顔を見合わせて笑う。
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