言葉にならない愛を、君に


「でもさ、冗談抜きにクリスマスどうする?」

「どうしよっか・・」

わたしたちは中学2年のときから3人でクリスマスパーティーをやっていた。

「じゃあ、今年は4人で・・ってわたし邪魔?」

「いやいや、なんで咲茉が邪魔になるの。むしろ航ちゃんと2人きりじゃなくていいの?」


「ほら、わかんないけどさ、来年どうなってるかなんてわかんないじゃん?来年受験生だし、そのあと進学とか次第では4人で集まれることってなくなるかもしれないし。
わたしと航平くんは2人ならなんとか時間合わせて会えることあるだろうからさ。4人でっていうのも貴重かな、なんて」

「それもそうだな、賛成」

「俺もいいよ、賛成」

「航ちゃんと咲茉がいいなら・・4人でクリスマスパーティーなんて絶対楽しそうだし」

「じゃ、決まりで」

「おっけ」


今からクリスマスが楽しみになった。




「それに来年は葵と勇也くんも付き合ってるかもしれないしさ」

耳元で咲茉にそういわれたときに顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかって、それを隠すのに必死だった。

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