言葉にならない愛を、君に


少し落ち着いてから携帯を拾い、改めてアドレスを眺めているとあることに気づいた。

もしかして・・あのときと同じアドレス?


遡って修学旅行1日目の夜に送られてきたメールを開く。


“許さないから”


たったそれだけしか書いていなかったメール。

「同じ、アドレスだ・・」


“誰ですか”

そう送ろうとした手をとめた。

もし本当にわたしのことを憎んでいてそう送ってきているんだとしたら答えてくれるわけない。



どうしようもない不安に襲われ、しばらく寝ることができなかった。

< 139 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop