言葉にならない愛を、君に
怒り
葵side
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12月に入り、テストがもうすぐ始まる。そしてそれが終われば冬休みだ。
あれからまたメールはこなくなって、間違いだったんだと自分に言い聞かせた。
3人に相談しようと何度も口を開きかけて、でもいえなかった。
心配をかけたくなかったから。
それと、少し前から芹沢さんが学校にくるようになった。
その頃はどうして突然こなくなったのか、どうして突然くるようになったのか、噂があちこちで流れたけど、いつの間にか消えた。
この学校は噂が大好物らしい。
その中でも
“榊勇也くんとよりを戻したらしい”
という噂はわたしの心を乱した。
勇也が芹沢さんの家にいったという目撃情報があったからだ。
でもすぐにそれは勘違いということが判明して、みんなはがっかりした感じだったけれど、わたしは心底ほっとした気分だった。