言葉にならない愛を、君に



遠藤がいなくなってからまた航平と2人きりになった。

「勇也さ、俺に隠してることない?」

「え?」

「もしかして、心あたりあるんじゃないの?犯人に」

「・・・」

そんなの1人しかいない。

遠藤にはあんなこといったけど、俺の頭の中でははっきりとその人物の顔が浮かぶ。


――「はいはい、わかったよ。そこまでいうならいい。別れてあげるわよ。
そしてそのことを絶対に後悔させてあげるから」


梨花子のいった言葉が今でも鮮明に思い出せる。

犯人は、梨花子しかいない。
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