言葉にならない愛を、君に
「真鍋葵さんの付き添いの方ですか??」
「え、はい」
「真鍋さんの意識が戻りました」
「っ」
そのとき、看護師の方が呼びに来てくれて俺たちは急いで病室に向かった。
病室に入ると葵の頭には包帯が巻いてあった。
傷は浅いとはいえ、そんな姿をみてしまうとやっぱり後悔の気持ちが大きい。
「葵?わかる?」
「おかあ、さん?」
「そうよ、お母さんよ」
「わたし・・どうして?」
「覚えてない?」
「・・・うん」
まだ記憶が曖昧なのか、なんで自分がここにいるのかわかっていないらしい。