言葉にならない愛を、君に
「ねえねえ、最近勇也おかしいと思わない?」
「え?そうかな?わかんないや」
咲茉は気づいていないみたいだけど、わたしにはわかる。
勇也はわたしが退院したあとからずっとおかしい。
でも理由を聞いてもはぐらかされるだけなので、全然わからなかった。
「葵さ、いつになったら告白するの?もうクリスマスだよ?わたしたちのとき2人きりにしてくれたしさ、葵がその気ならわたしも協力するからね」
「うん・・・ありがとう。でもまだ勇気がでない」
「もう、なにいってるのそうやってうじうじうじうじ。みててイライラする」
「咲茉?」
「葵いったじゃない。わたしに逃げてるだけなんじゃないかって。それなのに自分は?自分のことはいいの?」
「それは・・」
図星すぎてなにもいえない。
咲茉のいってることは正しい。