言葉にならない愛を、君に

勇也side


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葵が入院した次の日、俺はお見舞いにいくという航平と咲茉の誘いを断って放課後真っ先に屋上にやってきた。

すでに目当ての人はきていた。


「勇也くんが呼んでくれるなんて、嬉しいね」

「なんで呼ばれたのか、わかってるんだろ?」

「うーん・・なんだろう?」

「とぼけるなよ、お前が葵を階段から突き落としたんだろ!?」

「ひどい言いようね。証拠でもあるの?」

「証拠は、ない。でも確信はある」

「なにそれ」

「お前あのときいったよな。別れたことを後悔させてあげるからって」

「そんなこといったかしら」

「なんで、どうして葵ばっかり・・俺を狙えばいいだろ?」

「何度いったらわかるの?わたしは勇也くんが好きなの。そして真鍋さんは大嫌いなの」

「だからって、やっていいことと悪いことがあるだろ?もし死んじゃってたらどうするつもりだったんだよ!?」

冷静に、冷静に。そう思っていたのに、いまでもちゃんとそう思っているのに、心と頭が全くの別物みたいだ。

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