言葉にならない愛を、君に
ピンポーン
インターホンを鳴らしたけど返事がない。
そういえばまだ部活やってたし、帰ってきてないか・・・
そう思って引き返そうとしたとき
「葵?」
と声がした。
「あ、勇也おつかれさま。これお母さんが」
「いつも、ありがとな。おばさんにもいっといて」
「もちろん。航ちゃんは・・一緒じゃないの?」
「ああ、あいつは親に頼まれて買い物してから帰るって」
「そっか、航ちゃんも大変だね」
航ちゃんの家は共働き。
だから結構そういうことが多い。
わたしたちはそういう意味でもよく一緒にいた。
小さいころはよくわたしの家に集まってご飯を食べたりもした。