言葉にならない愛を、君に
知らなかった想い
葵side
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部活なんてとっくにはじまってる時間なのに、なんだか時がとまってしまったみたいに感じた。
「クリスマスで、最後だ」
「え?」
「クリスマスだけは、葵と過ごしたいっていったらしい。梨花子もいいっていってくれたって。でもきっとそれが終わったら一切葵と関わりをやめるんだと思う」
「そっか・・」
「葵、チャンスはクリスマスしかないよ」
「はは、航ちゃんまでそんなこと。さっき咲茉にもいわれたよ同じこと」
「なら、なおさら!」
「さっきまではね、思ってたよ。頑張ろうって。でも航ちゃんの話きいて思ったの。わたし芹沢さんのこと恨めない」
「どうして?」
「わかるの、なんとなく気持ち。芹沢さんはこういったら怒るかもしれないけど、でもわかる」
好きで好きでたまらない気持ち、わかる。
それに過去のことをきいたらなおさら。