言葉にならない愛を、君に
「勇也はああみえて頑固だから。この前のときはいろいろ揺らいでたけど、きっと今回は本気だよ。葵は、それでもいいの?」
「よく、ない」
「うん、よかった。葵がそういってくれて。勇也を救えるのは葵しかいないと思うから」
「がんばって、みる・・」
いつの間にかもう日は傾いていた。
「帰ろっか」
「うん、航ちゃんまで部活さぼらせちゃってごめんね」
「いいよ、そんなこと」
わたしはまだ混乱する頭の中で、とりあえず芹沢さんと話してみようと決心をしていた。