言葉にならない愛を、君に

勇也side



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「今日の部活終わり真鍋さんが話したいっていってきたんだけど、勇也くんなにかいった?」

「え?いやなにも」

「はあ、なんなのよ話って。いやだわ2人きりで話しなんて」

「変なことは絶対いうなよ、葵を傷つけるようなことは」

「わかってるわよ。そこは心配しないで」


葵が梨花子に話ってなんだろう?

俺たちが付き合ってることは誰も知らないはず。

まあ厳密には付き合うのは年明けになると思うけれど。

もしかして階段から突き落とされたことを思い出したとか?

そのときもし梨花子の顔をみてるとしたら?


今日の終業式がおわったあと、咲茉が初詣も4人でいこうといったとき、航平は俺のことを知ってるからかばってくれたのはわかったけど、葵もおかしかった。

初詣は家族といってるからって。

なんであんな嘘をいったのか、その答えは明白だ。

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