言葉にならない愛を、君に
「お前葵のこと諦めるっていったじゃん。自分の人生を諦めるって。自分の幸せはもういいって。それなのに今さら葵の心配?勇也の気持ちはわかるよ。葵のこと今でも好きなのも知ってるよ。でもさ、そう決めたならもうお前は葵とか梨花子からなにか言われるまで首つっこむな。
そんなんで揺れてたら、これから先葵のこともっと傷つけることになるぞ」
航平の厳しい意見になにもいい返せない。
航平は俺の考えも弱さも甘えも全部わかったうえでいってくれてるから。
「ま、とりあえずクリスマスのときは思いっきり楽しもうぜ。咲茉にも心配かけたくないしさ」
「うん、わかってる」
「俺からさ葵に梨花子とどうだったか聞いてみるから。だからお前はとりあえずなにも心配するな」
「ありがと、航平」
「どういたしまして」