言葉にならない愛を、君に
別れ
葵side
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「話しってなに?」
部活が終わり、芹沢さんと話すためにわたしたちは学校近くの喫茶店にやってきた。
「勇也くんと別れてって話ならきかないからね」
「ううん。違う。別れてほしいわけじゃないの」
「だったらなに?わたしの過去聞いたのかもしれないけど、同情とかだったらほんといらないから」
「・・わたしの好きだった人がねわたしが中2のときに亡くなったの」
「だから?わたしもつらい思いしてますアピール?」
「その人はね、勇也のお兄ちゃんなの」
「・・・え?」
いままで怒り顔だった芹沢さんの顔が一瞬にして変わった。