言葉にならない愛を、君に


「じゃ、あけよっか」

それぞれ自分のがどれなのかはわかっているけど、部屋にきたときに咲茉に渡したので咲茉はわかっているけど、わたしと勇也と航ちゃんは誰のものなのかわかっていない。


「なにこれ、かわいい」

一番に声をだしたのは咲茉。


中身はお花の形をした入浴剤。

わたしはマグカップ、勇也はペンケース、航ちゃんはハンドタオルだった。


ちなみにわたしが選んだのは入浴剤だった。


「みんな自分のやつではないみたいだな」

「そうだね、よかった」

まあなんとなくだけど、マグカップは航ちゃん、ペンケースは咲茉、ハンドタオルは勇也な気がするんだけど。

でもそこは秘密ということで。


正直咲茉に当たってくれてちょっとほっとした。

入浴剤だから使うことは使うだろうけどちょっとかわいいのにしてしまったから、勇也とか航ちゃんにはちょっとあれかなって思ってたから。

多分わたしが選んだのが入浴剤ということはみんなわかっただろう。

< 208 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop