言葉にならない愛を、君に
「航平から、きいたんだよな」
「うん」
「そっか。ごめん」
「なんで謝るの?」
「俺、梨花子のこと断れなかった。好きとかそういうのじゃないだけど、ただ今あいつを一人にすることはできなかった。たぶんこれから葵のこと無視すると思う。だから、ごめん」
改めて無視をするといわれると結構きついものがあった。
でもここで泣いちゃいけない。
「全然大丈夫だよ。芹沢さんのこと大事にしてあげてね」
「葵・・」
「わたしは大丈夫だから、ね?」
「ありがとな」
「ううん、じゃあわたし洗い物とかあるし、帰るね!今日は楽しかったありがとう!」
「っ。うん、葵、今までほんとありがとう」
わたしは家から持ってきたタッパーなどを鞄にいれて急いで立ち去った。