言葉にならない愛を、君に


「あのときさ、おもった。なんで俺たち3人幼なじみなんだろうって。もっと違う形で出会ってたら、とか。それこそ葵と俺2人だったらよかったのにとか」

「はは、ひどいな」

「ごめん。でもさ、いまは思うよ。葵と勇也と幼なじみでよかったって。2人がいてくれたから、俺の人生はこれまでずっと楽しかった」

「航平・・」

「俺はお前の想い全部わかってるから。全員が敵になったって、俺はお前の味方でいる。絶対に。だから勇也も絶対あきらめるな。壊れそうになったら頼れ。俺たちはもう切っても切れないくらいの太い糸でつながってるんだから」

「ありがとな、本当に航平には感謝しか、ない」


航平はずいぶんと大人びて、そして強くなったと思う。

顔はかわいいし、背も低くて小柄ですごく弱そうにみえるのに、全然俺より強い。
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