言葉にならない愛を、君に
*
「お願いします、一人暮らしさせてください」
「なにいってるの?」
「もう、耐えられない。この生活が耐えられないんです」
「お前、ふざけてるのか!!誰がお前をここまで育てたと思ってる!?」
「・・ここに置いていただいたのは感謝してます。でも、育ててもらったとは思っていません」
「なんだと!?」
そういってお父さん、と呼んでいる人の手がわたしの頬をぶった。
「もし無理ならわたし警察にいきます。そしたらあなたは虐待でつかまりますよ」
そういった途端、顔色が一気に変わった。