言葉にならない愛を、君に

「これ・・」

「あなたには、つらい思いさせたわ。ごめんなさい。でもね、このお金はあなたのためにこの人がためてたお金なのよ。暴力ふるったこと、許されることじゃない。わたしたちがやってきたことが許されるわけじゃない。
でもこれだけは言わせて。あなたのこと何も考えてなかったわけじゃないのよ。このお金は、梨花子のこれからのためにためてきたお金だから。だからあなたが自由に使って」

「・・・」

「梨花子、幸せになってね」

「・・・はい」


許せるわけなんてない。

ここでの生活はわたしにとって地獄以外のなにものでもなかったから。

でも、ちょっと救われた気持ち。

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