言葉にならない愛を、君に

咲茉にはあのあと全部話した。

芹沢さんに怒り爆発で、わたしからいってあげるから、と言われたんだけど断った。


こんなこといったらあれだけど、なんだか芹沢さんの雰囲気が変わったようにもみえたから。

3学期を迎えた始業式の日、芹沢さんをみたときそう感じた。


もしわたしの言葉をちゃんと受け取ってくれて変わってくれたなら、嬉しい。



「・・そうかな?」

「うん、渡そうよ、それか1人ずつじゃなくて、2人からってことにすればいいんじゃない?」

「それなら・・いいかもね」

正直いうとあげたいけれど、でも勇気がない。

でもたしかに今まで毎年のようにあげてきたんだし、友達としてなら大丈夫だよね?
< 226 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop