言葉にならない愛を、君に


「よし!そうと決まれば、何作る??」

「んー、マフィンとかどう?」

「おお、いいかも!」

「じゃあ今度わたしの家で作ろ?」

「賛成!」


咲茉とそんな話をしながら、わたしはいつになったら本命チョコというものをあげるようになるんだろうと考えた。

今までは2人に同じものを渡したし、友チョコ感覚だった。

そして好きだと気づいたときにはすでに彼女がいて。


わたし、いつか好きな人ができるのかな。

ちゃんと恋愛できるのかな。

るんるんそうにしている咲茉を横目に、わたしの心の中は暗い感情でいっぱいだった。
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