言葉にならない愛を、君に

「・・え?なに、どういう、こと?」

「そのまんまの意味。もう、別れよわたしたち」

「・・・」

「わたし勇也くんに嘘ついてたの。いつも家の前まで送ってくれてたでしょ?実はね、3学期はじまったくらいから別のところに住んでるの」

「え?」

「ちゃんと話したの。そしたらわかってもらった。大金もくれて、保証人にもなってくれて」

「じゃあ、いまはもう・・」

「一人暮らし。なんだかんだやっぱり大変なんだけどね。でもやっと自由を手に入れた感じ。地獄から抜け出した感じ」

「そっか、よかったな」

「だから、もう勇也くんも必要ない」

「・・・」
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