言葉にならない愛を、君に
*
「勇也くん、ちょっといい?」
部活の休憩中、梨花子に呼ばれた。
「またなにかあった?」
夏休み中は学校に来る人は決まっているし、嫌がらせも最近されてないといっていたので安心していたんだけど。
「うん、実はさっきこれが部室のところに落ちてて・・朝きたときはなかったんだけど」
ルーズリーフだった。
中をひらくと
「なに、これ?」
そこには“調子に乗るな”とだけ書かれていた。
「わかんない・・」
「でも部室の前でしょ?もしかしたら何かのはずみで飛んできただけかもしれないし」
「そう、だよね、ごめん」
「不安になるのもわかるけどさ。あんまり気にしないほうがいいよ」
「うん、わかった」
殴りがきのように書かれていたし、男の字のようにもみえた。