言葉にならない愛を、君に



それから1週間後、事件は起きた。

わたしの上履きがなくなってしまった。

一緒に登校してきた勇也と航ちゃんも探してくれたけどどこを探してもなくて、結局スリッパを借りた。

「どこにいっちゃったんだろう・・」

「誰か間違えた、とか?」

「はじめならまだしももう2学期だぞ?」

「だよね・・」

検討がつかないし、まわりの子に聞いてみたりしたけどみんな知らないというだけだった。

休み時間の間も咲茉も一緒になって探してくれたけれど、見つからない。


「みんなありがと、でも大丈夫。買えるしさ」

「でも・・とりあえず昼休みまた探すから、それでなかったらまた考えよう」


3人の気持ちは嬉しかったけれど、一通り探したしもう見つかる気がしなかった。

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