言葉にならない愛を、君に
「どういうことだよ」
「わたし真鍋さんのこと大嫌いなの。いっつも2人と一緒でさ。べたべたしてて気持ち悪い」
「お前、ふざけんなよ」
「だからわざわざわたしが演技してまで離したのに、結局また元に戻っちゃうんだもんね」
「それってまさか・・・」
「そう、あの嫌がらせってやつ。あれ嘘だから。あの写真もね、光姫が引き受けてくれたの。わざわざ髪まで切ってくれてさ、それに真鍋さんがいつもしてる髪型にして髪留めまでつけてくれて」
あのとき、髪を切ったのか聞いた時に光姫が動揺していた理由がわかった。
「それなのに、なんで結局戻っちゃうかね」
俺は怒りがおさまらなくて手が出そうになった。
そんな手を航平がつかんでそのまま冷静に聞いた。