言葉にならない愛を、君に
教室につきドアをあけるとクラスにいた人の視線が一気にこっちを向く。
わたしたち3人が幼なじみというのはこの学校みんなが知っている。
“あの3人はできている”
“真鍋葵は2股”
“榊くんと久我くんがかわいそう”
そんな噂はもう飽きるほど聞いてきた。
でも実際にはぶられたりするわけでもなく、1年生のときも話せる子はいたし、そこまでわたしは気にしてない。
噂は噂。
本当にわかってくれる人だけ、わかってくれていればそれで十分なんだ。