言葉にならない愛を、君に

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「航ちゃん、今日部活おわったら話せる？」

「わかった」


放課後、部活に行く前航ちゃんに話しかけた。

きりをつけないといけない。

きっと、航ちゃんを傷つけることになる。

でも、それでもわたしは一歩前に進みたかった。



「葵先輩、今日なんか元気ないですね？久我先輩となにかありました？」

「いや、べつに・・」

「わたしびっくりしたんですからね！榊先輩と芹沢先輩が付き合ったってなったあと葵先輩と久我先輩が付き合ったっていうの聞いて！」

「あはは、そう、だよね」

「本当に、あの2人お似合いそうですね」

そういって後輩である美鈴（みすず）がみた先には楽しそうに話す勇也と芹沢さんがいた。

ズキズキ。

胸が痛い。

勇也と話さなくなってから、勇也の笑った顔をみるのは久々な気がした。