言葉にならない愛を、君に




「ねぇ、きいた?」

「なにを?」

「真鍋さんと航平くん別れたらしいよ」


10月に入り、日がどんどん短くなってきた日の部活終わり、梨花子と帰ってるときだった。


「は?」

「だから、あの2人別れたんだって」

「なんで?」

「知らないわよ、わたしに聞かないで」


梨花子とは、付き合ってから手もつないだしキスもした。

まあ全部あっちからだけど。

でも俺はそれを拒めなかった。

ただ、それでもやっぱり好きにはなれなかった。
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