気づいて
••手料理
先に休憩に入った杏に
時間をずらして休憩に入り
凌平さんの話をした。
「えっ、うそっ、早い展開だね。」
と、杏
「うん、自分でも驚いてる。」
「で?あの優柔不断は、何を気にしてたの?」
「あ~、ショッピングモールで
あったの。伊織も彼女と一緒だった。」
「なるほどね。そういうこと」
と、言って先に席を立つ杏
「でも、良かったね。
桂木さん、よい人みたいで。」
「うん、ありがとう。」
と、私が言うと
杏は、優しく微笑んで
業務に戻っていった。
杏には、伊織の事で
ずっと心配ばかり
かけていたから
凌平さんの事を最初に話したかったから
喜んでもらえて良かった。
杏とは、また詳しく話そうと
約束した。
もちろん、凌平さんにもあわせてね
と、言われた。
午後からの仕事もスムーズに
終わった。
更衣室で着替えて
会社の出入口に向かうとき
伊織が会社に戻ってきたみたいで
「あっ、莉央・・・
そのタイミングで、私の携帯に着信があり
手でごめんとしながら出ると
「もしもし、莉央?」
「凌平さん?」
「ああ、今仕事終わったから
莉央も終わっていたら夕飯どうかな
と、思って。」
「はい、今 会社を出るところです。」
「じゃ、会社にいくよ。」
と、言うから
「凌平さん、何か作りましょうか?」
と、言ってから
大胆な事を言ってしまったのでは
と、思い
「あっ、いえ、外食ばかりでは
と、思ったので・・・・」
と、言うと
凌平さんは、クスクス、笑いながら
「ありがとう、じゃ、お言葉に
甘えようかな。」
「はい、では先に帰ってますね。」
「一緒でいいよ、危ないから」
「えっ、でも、作らないといけないし。」
「病院から莉央の会社まで
近いから、もうつくよ。」
「えっ、わかりました。
では、待ってますね。」
と、凌平さんとの電話を切って
あっ、伊織と、思ったが
伊織は、近くにはいなかった。
莉央は、まっいいかと思い、
外に出て凌平さんを待った。