気づいて

••不安


不安なまま莉央は、
翌朝、出社してから
杏と彩月に事故の事を簡単に話して
営業課長に説明に向かった。
悠太さん(営業係長)と一緒に。

悠太さんから説明は昨日
済ませてもらっていたが
自分をかばっての事故だったから
素知らぬ顔はできなかった。

改めて、課長も病院に行き
休みの申請について話をすると
言った。

受付に戻ると
杏と彩月が心配してくれた。
杏は、私が伊織の事だけでないと
わかり「昼に聞く」と
耳元でささやいてくれたから
「ありがとう。」
と、言った。

なんとか、午前が終わり
先に休憩にあいる
簡単にはお昼を食べて
杏を待つ
杏は、食べながらきいてくれて
びっくりしながら
「なんだか、複雑だね。」
「・・うん、どうしてよいのか
    わかんない・・・」
「莉央が、長い間、椎名に想いを
よせていたのを知っているだけにね。」
「でも、伊織は、私をかばって
事故にあったのだから
知らない顔はできない。」
「莉央の気持ちもわかるから
凌平さんに、話してみるしかないよ。
今は、混乱しているのかも
知れないけど、きちんと話すしかない。」
と、言う杏に、そうだなぁと
考えてから

“凌平さん、伊織を治療してくれて
ありがとうございました。
また、連絡します。”
と、だけLINEをした。
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