気づいて
••連絡がつかない
莉央は、それからも毎日
伊織の病室に通った。
伊織のお母さんが、
自宅に帰る日に
伊織の彼女の山口さんが
病室に駆け込んできて
ワンワン泣いた。
私は、山口さんにも
頭を下げてお詫びをすると
彼女は、
「私の彼、カッコ良いでしょう。」
と、泣きながら
言ってくれて
お母さんもニコニコしてくれた。
その日、伊織のお母さんは安心して
お父さんの元に帰って行った。
伊織の頭の抜糸も無事に終わって
足の方も安定してきたので
10日で退院して松葉杖となり
来週から出社することになった。
営業には、出れないが
内勤はできると
悠太さんに伝えたようだ。
あれから毎日
凌平さんには、LINEと電話をするが
電話も繋がらないし
LINEも既読になることはなかった。
不安で凌平さんのマンションにも
行くが彼はいつも不在だった。
伊織が退院した時に
洋子おばさんから連絡がきた。