気づいて

••退社


それでも月日は流れていき

伊織も完全に快復した。
莉央は、改めて伊織と話して
自分の正直な気持ちを伊織に
伝えた。

もちろん、今は、もう
友人としか思っていないことも。

伊織は、
「気づかずに、嫌な思いをさせて
ごめん。」
と、言ってくれた。

「私ね、会社辞めるの。
母の実家の方にいくつもりなんだ。」
伊織は、びっくりして
「俺のせいか?いや、彼は?」
と、言ったが
「どうして?
伊織のせいなんかじゃないよ。」
と、言って後の事には
触れずに
「菜緒ちゃん、お父さん、お母さん
を大切にしてね。」
と、言って別れた。

杏は、あれからも
普通に私と接してくれた。

本当に、友人って
ありがたい。
彩月は、辞める事を
寂しがって泣いてくれた。

「何かあったら、
ああ、無くても
ちゃんと連絡するのよ
わかった?」
と、杏
「うふふっ、ありがとう、杏。
ちゃんと連絡するね。
杏がいてくれたから
頑張れたの
本当にありがとう。
悠太さんにも宜しく伝えてね。」
と、言うと、涙をいっぱいためて
「バカっ・・
私は、莉央の親友なんだから
当たり前。」
と、言ってくるた。

優しくて、真っ直ぐな杏。

私を甘やかしてくれたり
厳しいことも言ってくれたり
本当に、大切で大事な親友。

ありがとう・・・・
本当に、ありがとう・・・・
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