気づいて

••美人三人


そこに、杏の旦那さんである
営業部の悠太さんが受付の前を通り
今から営業で外にでると
杏に伝えていた。

悠太さんは、営業の課長さんだ
「おはようございます、悠太さん。」
と、私と彩月が挨拶すると
「莉央ちゃん、彩月ちゃん
おはよう。今日も美人三人から
見送られて元気が出るよ。」
と、言うから
「杏の見送りでしょう。」
と、言うと
杏も悠太さんも顔を真っ赤にしていた。

本当に仲が良いのだから
と、思っていると
「ほんとなら椎名も会社から
一緒にいく予定だったのに
あいつ、直接向かいますと
電話して来やがった。
残念だったよな
美人達の見送り、見られなくて」
と、言うから私達は微笑みながら
見送りをした。

彩月は、
「椎名さん、大丈夫なんですかね?」
と、心配していたが
杏は、ニヤニヤしながら
私を見ていた。

私は、素知らぬ顔をしていたが
背中に汗が流れていた。
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