気づいて
••ドライブ
見合いの席には、
おばと母、私
桂木さんと桂木さんのお母様
各々、ご挨拶をして
少し早い昼食をとりながら
お互いの紹介をした。
母達は、話があったのか
三人で盛り上がっているが
私達は、黙って食事をしていた。
はぁ、気にいってもらえなかったかな
と、考えていると
「食事が終わりましたら
ドライブでも行きませんか?」
と、桂木さんにいきなり言われて
「あっ、はい。」
と、答えると
桂木さんは、母達に
「二人で、出掛けて来ます。」
と、伝えて
桂木さんのお母様に
「帰りは自分で帰って下さい。」
と、言ったが
おばが、
「きちんとお送りしますよ。」
と、言って三人で見送ってくれた。
桂木さんの車は
高級車のアウディの白
「どうぞ」
と、助手席のドアを開けて言われ
「ありがとうございます。」
と、乗ると彼はドアを閉めて
運転席に回り乗り込んで
シートベルトをして
「定番で申し訳ないが、海にでも
行きましょうか?」
と、言ってので
「はい、久しぶりに行きたいです。」
と、言うと桂木さんは
ニコッと笑って
車を動かした。