あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
三浦くんはイケメンで人当たりが良くて仕事が出来る。


俗に言う優良物件みたいなもんだった。


だだ、裏の顔はとんでもなく性格が悪かった。


というより口が悪かった。


それに気づいたのは彼が入社して割とすぐ。


案の定女性社員に囲まれていた。


どうにか言い訳してデスクに帰ってきた三浦くんはスーツをはたきながら


『チッ ベタベタ触んじゃねぇよ気持ち悪ぃな。』


と、とんでもなく悪い目付きをしていて私が思わず笑ってしまった。


それ以来私にはよく素の三浦くんを見せてくれた。
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