あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
2章

はじまり

転職先でも普通にうまくやってる。


別に女から嫌われるタイプではないから友達もできた。


上司はカッコイイ女性。


私もあんなふうになりたいな


と、願望だけがある。


…今日までだ、くるみと蒼介の結婚式の招待状の返事。


出ることには出よう。


でも今を逃すと誰にも今後一生、


私のあの初恋はなかったことになる気がして、


誰にも言わなかったあの気持ちが全てなかったことになるのは


まだ素直だった頃の私の綺麗な思い出だからこそ、


悲しい。
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