あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
「ごめん、困らせるつもりはなかった
あ、じゃあ質問変えるね
その、先輩が卑屈になったっていうけどなんで?」


…もはやくるみと蒼介は全く関係ない。


でもなんでも良くなったし別に隠すことでもないから話すことにした。


「もう誰にも愛されんだろーなーって思ったらこんな卑屈になった」


「なんで愛されないんだろうって思ったの?」


「自分が性格悪いのはわかってた。物心着いた頃から誰かのために行動しようとか思ったこと無かったし」


「ははっ
先輩って生まれつきそうなんだ」


「でも漠然といつか誰かに恋をして誰かに好かれるんだろうって思ってた」


「プリンセスとか憧れた時期あったんだ?」


「うるさいわね」
< 32 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop