あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
「先輩は強いし確かに1人で生きていけそう。
仕事だって滅多にミスしないし身振り手振りにも隙がないし。
…でも、俺今先輩のこと守ってやりたいなぁって思うよ」


いつの間にかタメ口になった三浦の言葉が私の涙腺を崩壊させる。


こんなに泣く人だっけ私。


それに守ってあげたくなるなんて変な冗談笑えない。


「冗談キツイとか思ってるでしょ」


「え…」


「冗談でこんなことするやつだっけ?俺」


「先輩のことが惨めに見えてきたんじゃない?三浦は思ったより優しいからやりそう」


「先輩は俺の事なんだと思ってんだよ…
思ったよりってなに!俺ちゃんと優しいでしょ!」


「それ自分で言っちゃダメなやつ」


個室なのに向かい合うんじゃなくて隣同士に座る私と三浦。


変な光景だ。
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