あなたの好きなおでんの具を知りたいと思うくらいにはあなたが好き
「だから大隈課長を守る義理は私の中で多少はあるけど選択肢の中であるようでない選択よ」


「ふーーーんそーっすか」


全く信じていない顔をされた。


「あ、別にそのことについて聞きたくて声掛けたんじゃなくて、この資料の確認して欲しくて声かけたんだった、はい。お願いします。」


三浦くんの作る資料はとても分かりやすい。


だから私に確認取らなくてもいいと何度も言ってるのに三浦くんは律儀に見せてくる。


「はいはい。どーせ完璧なんだから」


「誤字脱字は他人の方が見つけやすいんです」


「確かにね」


確認したところいつも通り特になんの誤字脱字などのミスは見つからなかった。


「大丈夫よ、課長に出してきたら?」


「先輩出してきてくださいよ」


「は?なんでよ
作ったの三浦くんでしょ?」


「課長どんな反応すんのかなーって見てみたくないっすか?」


1ミリも見たくねぇわ。


見たいのはお前とその他大勢のここにいる社員だろ。


「ほんと性格悪いよね」


「よかった、先輩いつも通りっすね思ったより」


心配をしてくれるのはわかるがその方法がおかしい。
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