あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「あのさ、何でここで美桜が出てくるんだよ!

俺は、恋人に仕事の手伝いなんて望んでない!

手助けも仕事を支えてもらうこともしてほしいなんて思ってない。

年下とか年上とか好きなら関係ないだろ!

俺のこと好きって言ってたじゃないか。

社長の息子なんてどういうことだよ……

急に山梨に転勤ってなんだよそれ…」

怒っていた声がだんだんと小さくなり、悲しげな呟きにかわる。

涙がでそうだった。

今泣くわけにはいかない…。

ダメ…泣いちゃダメ…。

溢れそうな涙をぐっと我慢する。
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