あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
恭一ざんとは名前の呼び方だけが、プライベートと社内でのたてわけをしているが、個人的にあうことは避けている。

寄りかかって楽になりたい自分もいるが、私の中にいる彼を追い出せない限りはそうするべきではないと思っているし、恭一さんが好きなのかと問われれば違うと私は答えるだろう。

彼との関係はまるでジェットコースターのようだと私は思う。

ドキドキワクワクしながら興奮して景色があっという間に流れていく。

私の知らない大人の付き合いはスリルとドキドキする刺激的なものではあったが、ふと止まった時には寂しく思う。

観覧車のようにゆっくり時を刻む颯馬との時間があまりにも心地よくて吹っ切れない自分がもどかしい。
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