あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「あっ…」

チラチラと白いものが空から舞い落ちはじめた。

「ホワイトクリスマス…」

どうりで寒さがみにしみるはずだ。

急ぎ足で帰宅すると

「颯馬…」

玄関のドアの前には白い箱を抱えた颯馬が待っていた。

私の姿を見つけるとボソッと呟いた。


「約束。

クリスマスは一緒に過ごす約束守りに来た。」

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