あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
入社してから、あることないこと噂されるのは今に始まったことではない。
ただ、今回は明らかに私の失態だ。
身内ならまだしも、いくら小さい頃から可愛がられている関係とはいえ、私たちの関係は親密すぎだ。
毎月デートして、楽しみにしていたから深くは考えていなかったが、颯馬から頼まれて監視役だったのだと知り、圭吾の意思だけで会っていたわけではないことに昨夜から落ち込んでいた。
「それで坂口さんどなたなんですか?
私には教えてくださいよ」
前島さんが目を輝かせて私を見つめる。
「えっとあの人はね…」
説明しようと口を開きかけたとき後ろからポンと肩をたたかれた。
「お疲れ様、坂口さん。
良かったまだ会社にいて。俺も聞きたいなその話」
振り向くと本田さんがにっこり笑っ
て立っていた。
「俺さ、実は何度か見かけてるんだよね、坂口さんがかなり年上の男性といるところ。
俺が知ってるだけで三人。
しかもかなりイケメン。
まっこのことは誰にも言ってないけどね。
すごく気になってたんだ俺…。
まさか…不倫…?」
真面目な顔をして声をひそめた。
ただ、今回は明らかに私の失態だ。
身内ならまだしも、いくら小さい頃から可愛がられている関係とはいえ、私たちの関係は親密すぎだ。
毎月デートして、楽しみにしていたから深くは考えていなかったが、颯馬から頼まれて監視役だったのだと知り、圭吾の意思だけで会っていたわけではないことに昨夜から落ち込んでいた。
「それで坂口さんどなたなんですか?
私には教えてくださいよ」
前島さんが目を輝かせて私を見つめる。
「えっとあの人はね…」
説明しようと口を開きかけたとき後ろからポンと肩をたたかれた。
「お疲れ様、坂口さん。
良かったまだ会社にいて。俺も聞きたいなその話」
振り向くと本田さんがにっこり笑っ
て立っていた。
「俺さ、実は何度か見かけてるんだよね、坂口さんがかなり年上の男性といるところ。
俺が知ってるだけで三人。
しかもかなりイケメン。
まっこのことは誰にも言ってないけどね。
すごく気になってたんだ俺…。
まさか…不倫…?」
真面目な顔をして声をひそめた。