あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
クリスマス以来、仕事が休みの前日の夜は、颯馬は山梨の私の家に泊まりにくる。
仕事は三月末で退職する予定で、四月には東京に戻り、一緒に住む予定でいた矢先のことだった。
「杏?もしかして…」
ばぁぁと満面の笑顔で私を抱き締めた颯馬を慌てて押し退け顔を背ける。
「離れて!!
ダメっ!颯馬の匂い…ムリっ!」
あわててトイレに駆け込む私の背中を暖かな手が優しくさする。
「ごめん、杏。辛そうだよな。
抱き締めて俺の腕の中に閉じ込めておきたいのに…俺が近づくのムリって…余計なことしなきゃよかった」
ほんとにごめん」
胃の中がからになり、少し落ち着いた私は颯馬の腕の中に身を委ねる。
ソファで私を後ろから包み込むようにすわり、そっとお腹に手をあてた。
仕事は三月末で退職する予定で、四月には東京に戻り、一緒に住む予定でいた矢先のことだった。
「杏?もしかして…」
ばぁぁと満面の笑顔で私を抱き締めた颯馬を慌てて押し退け顔を背ける。
「離れて!!
ダメっ!颯馬の匂い…ムリっ!」
あわててトイレに駆け込む私の背中を暖かな手が優しくさする。
「ごめん、杏。辛そうだよな。
抱き締めて俺の腕の中に閉じ込めておきたいのに…俺が近づくのムリって…余計なことしなきゃよかった」
ほんとにごめん」
胃の中がからになり、少し落ち着いた私は颯馬の腕の中に身を委ねる。
ソファで私を後ろから包み込むようにすわり、そっとお腹に手をあてた。