あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
君たちの笑顔を僕が守ろう(冴島恭一)
「お兄ちゃん、泣かないで」
「これあげる 」
姉妹だろうか、可愛いらしい顔をした小さな子供が二人、小さな手にのせた飴玉を俺に差し出した。
病院の中庭の片隅で、悔しくて悲しくて、拳を固く握りしめながら俺は肩を震わせ泣いていた。
K 大学病院に俺の両親が運ばれたのは夜中の出来事だった。
その日はなぜかいつもと違いふと、真夜中に目が覚めてしまった。
トイレにでも行こうかと寝ぼけ眼でふとみた枕元に両親からの手紙があった。
あわてて一階に降りると見たくもない光景が目に飛び込み救急車をよんで…あとはよく覚えていない…
「これあげる 」
姉妹だろうか、可愛いらしい顔をした小さな子供が二人、小さな手にのせた飴玉を俺に差し出した。
病院の中庭の片隅で、悔しくて悲しくて、拳を固く握りしめながら俺は肩を震わせ泣いていた。
K 大学病院に俺の両親が運ばれたのは夜中の出来事だった。
その日はなぜかいつもと違いふと、真夜中に目が覚めてしまった。
トイレにでも行こうかと寝ぼけ眼でふとみた枕元に両親からの手紙があった。
あわてて一階に降りると見たくもない光景が目に飛び込み救急車をよんで…あとはよく覚えていない…