あまい・甘い・あま~い彼に捕らわれて
「さっ前島さん、私お昼行ってくるね?」
これ以上聞かれたくなくて時計に目をやり、話題をそらした。
先にお昼を終えた三つ下の前島さんは、私の昼休みの時間を邪魔してはいけないとそれ以上聞くことをやめて
「はい、坂口さん行ってらっしゃい」
と可愛らしい笑顔を私に向けた。
お財布と携帯の入った小さなポーチを手にして私はランチに向かった。
携帯を開くと、圭吾からの連絡が入っていた。
『早く上がれそうだから、杏の会社まで迎えにいくよ』
私の頬が思わず緩む。
今日は圭吾との夕飯デートだ。
月に一度、私は圭吾とデートしている。
圭吾だけではなく、隼人おじさんともパパともデートする。
三人はいまだに私を可愛がってくれている。
『杏に恋人ができるまでは俺たちが甘やかすからな』と。
まぁ、これも私に恋人ができない理由の一つなのかもしれないが、私は彼らとのお出掛けは毎回楽しくてしょうがないのだ。
『うん、待ってるね。』
そう返信して、にやける顔をどうにか押さえ込んで社員食堂の席についた。
これ以上聞かれたくなくて時計に目をやり、話題をそらした。
先にお昼を終えた三つ下の前島さんは、私の昼休みの時間を邪魔してはいけないとそれ以上聞くことをやめて
「はい、坂口さん行ってらっしゃい」
と可愛らしい笑顔を私に向けた。
お財布と携帯の入った小さなポーチを手にして私はランチに向かった。
携帯を開くと、圭吾からの連絡が入っていた。
『早く上がれそうだから、杏の会社まで迎えにいくよ』
私の頬が思わず緩む。
今日は圭吾との夕飯デートだ。
月に一度、私は圭吾とデートしている。
圭吾だけではなく、隼人おじさんともパパともデートする。
三人はいまだに私を可愛がってくれている。
『杏に恋人ができるまでは俺たちが甘やかすからな』と。
まぁ、これも私に恋人ができない理由の一つなのかもしれないが、私は彼らとのお出掛けは毎回楽しくてしょうがないのだ。
『うん、待ってるね。』
そう返信して、にやける顔をどうにか押さえ込んで社員食堂の席についた。